わかりやすい文章の書き方がわからない…
わたしには上手な文章は書けないかも…
文章を書くにあたって、このような悩みを持つ方も多いでしょう。
大丈夫です。わかりやすい文章の書き方は、コツさえつかめば誰でも上達できます。
この記事では、わかりやすい文章の書き方を例文も交えて解説しています。
ビジネス・メールやチャット・ブログなど、ジャンルを問わずに使える内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
- コンテンツ制作会社の代表
- 複数ジャンルのSEOメディアを担当
- 現役SEOコンサルタント
Webライターとしてスタートしたキャリアを活かした情報をお伝えしていきます。
未経験から月10万円を目指す!
わかりやすい文章の書き方 – 基本
文章の書き方における基本を解説します。
基本といえるのは、以下の2つです。
テクニックよりも大事なので、しっかりと頭に入れていきましょう。
読みやすく、わかりやすい文章を心がける
わかりやすい文書を書く際の心構えとして大事なのは「読みやすく、わかりやすい文章を心がける」です。
当たり前じゃないの…?
このように感じる方もかなり多いでしょう。
しかし、頭でわかっていても、常に「この書き方で読者は読みやすいかな?」と考えながら文章を書ける方は少数派です。
例えば、「猫とネコ」「Googleとグーグル」など、ちょっとした表記ゆれにも配慮できるかどうかで差が生まれます。
文章を書く際は、読み手に配慮したわかりやすい文章を書けているかを自問していきましょう。
基本中の基本!
読者が信頼できる内容にする
わかりやすい文章の要素として「読者が信頼できる内容」であることも大事です。
突然ですが、下記のような書かれ方ばかりの文章はどう感じるでしょうか?
- この情報は正しいでしょう。
- この情報は正しいと思います。
- 多分、この情報が正しいです。
自分が書いている内容に自信がないのかな…?
このような不信感を抱く人が多いのではないでしょうか。
信頼できる文章は「です・ます」といった断定や「情報の根拠」を示しています。
推量表現ばかりになるときは、情報元や根拠を調べ尽くせていない状態なのでリサーチし直しましょう。
わかりやすい文章の書き方 – 必要な情報を絞る
わかりやすい文章は、必要な情報のみを伝えています。不要な情報を削る具体的な方法は、以下のとおりです。
それぞれ順番に解説するので、読み進めてみてください。
文章はスリム化するほど読みやすい傾向にある!
いらない語句を削る
いらない語句は積極的に削りましょう。
もう少し具体的に言うと、「なくても意味が通じる語句」を指します。
- ~という
- ~といった
- ~こと
いらない語句を書いてしまったなら、思いきって削った文章にしてみましょう。
文字数が少ないに越したことはありません。なくても文章が通じるのであれば、ガンガン削ってスッキリした文章にするのがおすすめです。
例文
- Webライターという職業は、丁寧なリサーチとわかりやすい文章が求められます。
- Webライターは、丁寧なリサーチとわかりやすい文章が求められます。
いらない修飾語を削る
いらない修飾語を削ると、文章が短くなってより伝わりやすい文章になります。
修飾語は、文中の内容を詳しく説明する際には重宝します。しかし、わかりやすい文章とはどうしても相反するものです。
- ~ような
- 基本的に
- じっくり
小説や物語を書いている方は別ですが、仕事の場で求められる文章には不要といえます。
例文
- 基本的に、Webライターはリサーチにじっくりと時間をかけるのがおすすめです。
- Webライターは、リサーチに時間をかけるのがおすすめです。
いらない接続詞を削る(諸説あり)
なくても意味が通じる場合の接続詞は削るのがおすすめです。
接続詞は文章の流れを作り、次の文へスムーズに進める役割を持ちます。
- また・あるいは
- そして・それに
- しかし・ところが
- 例えば・特に
- ところで・それでは
実は、接続詞がない文章でも意味がわかる場合が大半です。ただし、逆接で使う「しかし」「ところが」などは残さないと不自然な文章になります。
接続詞の正しい使い方は、下記の記事をご覧ください。
例文
- Webライターはリサーチに時間をかけて、そして、執筆作業に取り組もう。
- Webライターはリサーチに時間をかけよう。時間を区切ることも大切です。
- Webライターはリサーチに時間をかけて、執筆作業に取り組もう。
- Webライターはリサーチに時間をかけよう。しかし、時間を区切ることも大切です。
同じ意味の言葉(重言)を重ねない
重言は、同じ意味の言葉を重ねて使うことを指します。同じ意味の単語を2回言う必要はないので、不要とされています。
- 一番ベスト
→「ベスト」が一番を表す言葉 - より一層
→「より」「一層」どちらも同じ意味合いの言葉 - まずはじめに
→「まず」「はじめに」どちらも同じ意味合いの言葉 - 炎天下の中
→「下」に「炎天の中にいる」意味が含まっている - 違和感を感じる
→「違和感」に「感じる」の意味が含まっている
話し言葉で使ってしまう場面もありますが、文章では冗長かつ稚拙な印象につながるので注意が必要です。
一文一義を考えて文章を書けば、重言や冗長な文章を避けられます。
例文
- 一番ベストなのは、違和感を感じない文章です。
- ベストなのは、違和感がない文章です。
指示語を削る
会話ではよく使う指示語ですが、文章では極力削りましょう。
絶対に使用NGではありませんが、読者自身で「これってなんだっけ…」と補完しなくてならないため不親切です。
指示語を削るか、具体化して置き換えるようにしましょう。
例文
- Webライターはこの本を読みましょう。その理由は、これを読めば文章力が鍛えられるからです。
- Webライターは「マクサン式Webライティング」を読みましょう。文章力が鍛えられるからです。
わかりやすい文章の書き方 – 文法に沿って書く
文法に沿って書けば、わかりやすい文章の書き方ができます。
覚えておきたい「文法に沿った書き方」は以下のとおりです。
わかりやすい文章には欠かせない要素!
主語を明確にする
文章における主語は明確にしましょう。
主語が不明な文章は、シンプルに読み手の負担になります。
日本語の特性として主語は省略できるため、どうしても抜けてしまいがちです。
特に、書き手は自分で主語を補完しながら執筆しているので、読者を置いてけぼりにすることがしばしばあります。
「主語が明確になっているか」を意識して文章を書きましょう。
例文
- 在宅・カフェのどちらでも仕事ができます。
- Webライターは、在宅・カフェのどちらでも仕事ができます。
ねじれのない文章にする
ねじれのある文章は意味が通りません。
「文章のねじれ」は、主語と述語が噛み合わず意味がわからない状態になっていることを指します。
ぼくは文章を書くのが好きなので、走り込みます。
なんで文章が好きなのに走り込むの…?
このように、頭の上に「?」を浮かべる文章ですよね。
主語「ぼくは文章を書くのが好き」に対して述語は「走り込みます」になっているため、文章の意図が伝わらない状態です。
冗長な文章になるほど「ねじれ」が起き得るので、短い文章を心がけましょう。
例文
- ぼくは文章を書くのが好きなので、走り込みます。
- ぼくは文章を書くのが好きなので、本を読みます。
句読点を正しく打つ
読みやすい文章には、正しい句読点の使い方が必須です。
正しいルールで打てば、読みやすく誤読のない文章になります。
句読点は、文の内容に比べて軽視されがちです。しかし、変な位置に打たれたり、句読点がなかったりする文章は、読みにくい文章の代表格です。
句読点の正しい打ち方を覚えて、読者に親切な文章を書けるようにしましょう。
例文
- Webライターは厳しい側面もありますが読者にとって役立つ情報を届けられる素敵な職業です。
- ぼくは始発に乗って帰った彼女を追いかけた。
- Webライターは厳しい側面もありますが、読者にとって役立つ情報を届けられる素敵な職業です。
- ぼくは、始発に乗って帰った彼女を追いかけた。(始発に乗ったのは「彼女」)
- ぼくは始発に乗って、帰った彼女を追いかけた。(始発に乗ったのは「ぼく」)
読点の位置で意味が変わるときは要注意!
修飾語を正しい位置で使う
修飾語を正しい位置で使いこなせれば、わかりやすい文章が書けます。裏を返せば、変な位置で使われている修飾語は文章の意味をわからなくさせるため、修正しなければなりません。
- 動詞に対して
いつ、だれが、どこで、どのように - 名詞に対して
どのような
修飾語は「被修飾語の直前に置く」と覚えておけば、ほとんどの場合で正しく使えます。
修飾語と被修飾語が適切な関係になっているかを念頭に置いて、文章を書くようにしましょう。
例文
- かなり楽しそうに 彼は 文章を書く
- 彼は かなり楽しそうに 文章を書く
修飾語は、内容を詳しく伝える大事な要素!
わかりやすい文章の書き方 – 印象を良くする
わかりやすい文章の要素には「文章全体の印象」も含まれます。
印象なんて考える必要ある?
文章における「パッと見のビジュアル」は、読み進めるかを決める重要な要素です。
下記を順番に解説するので、印象の良い文章を作っていきましょう。
抽象的な表現は具体化して書く
抽象的な文章は、できる限り具体化して書きましょう。
抽象的な表現は読者の想像を掻き立てますが、同時に疑問も浮かびます。
物語や小説などで使うのは良いですが、理解しやすい文章からは遠ざかるものです。
基本の考え方として「具体例を入れる」「数字化する」を取り入れると、具体化された表現になります。
できる限り、抽象的な表現にならないように文章にしていきましょう。
例文
- 今年、仕事をしている人と日本で共通の趣味を楽しみました。
- 11月11日に、Webライターをしている友人と地元の公園で野球を楽しみました。
ひらく言葉と閉じる言葉を使い分ける
ひらくと閉じるってなに…?
それぞれ、以下の意味をもちます。
ひらがなばかり、もしくは漢字ばかりの文章は非常に読みにくいです。
おおよそ、漢字の使用率は30%前後にすると読みやすいとされています。
一般的に、ひらくと良いとされている漢字は以下のとおりです。
- 更に:さらに
- 一層:いっそう
- 随分:ずいぶん
- 是非:ぜひ
- 尚:なお
- 又は:または
- ~事です:~ことです
- ~する時:~するとき
- 頂く:いただく
- 下さい:ください
- 色々:いろいろ
- 様々:さまざま
- 出来る:できる
- ~の様な:~のような
上記はあくまで一般的な例です。メディアによって表記ルールが異なるので、指針にあわせて執筆しましょう。
例文
- 弊社では様々な案件に応募頂けます。是非、ご検討下さい。(漢字使用率48.15%)
- 弊社ではさまざまな案件に応募いただけます。ぜひ、ご検討ください。(漢字使用率25%)
文章全体のバランスをとる(漢字・ひらがな・カタカナ)
ひらく言葉・閉じる言葉にも通ずることですが、文章全体で漢字・ひらがな・カタカナのバランスを取りましょう。
ちょうど良いバランスは「漢字2:ひらがな7:カタカナ1」or「漢字3:ひらがな7」とされています。
どれか一つの割合が極端に大きくならないように、ちょうど良いバランスで書けるようにしましょう。
例文
- メッセージにてお返事頂きます様、お願い致します。
- メッセージにてお返事いただきますよう、お願いいたします。
3つ以上並列して要素を書くときは箇条書きを使う
なにか具体例を示すときに、3つ以上の要素を並べるときは「箇条書き」を使いましょう。
「〇〇〇〇、△△△△、▢▢▢▢」のように要素が横並びに続いていると、シンプルに読みづらいからです。
近年ではスマホで文書を読む人が多いため、スマホの縦長画面に対応した書き方の方が好まれます。
箇条書きにするデメリットは存在しないので、積極的に活用しましょう。
2つ以上の要素を書くときには「~たり」と表現する場合もあるでしょう。「たり」を正しく使えていない方も結構います。
正しい「~たり」の使い方を知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
例文
- カレーに必要な野菜は「じゃがいも」「たまねぎ」「にんじん」です。
- カレーに必要な野菜は以下の3つです。
じゃがいも
たまねぎ
にんじん
わかりやすい文章の書き方 – 文章構成を整える
わかりやすい文章の特徴として、文章の構成がしっかりとしていることが挙げられます。
特に、Webサイトの文章において結論を先に伝えるのはマストです。
順番に見ていきましょう。
結論を先に伝える
インターネットの文章では、結論を先に伝えましょう。
現代では「流し見」や「飛ばし見」されるのが普通です。最初から最後まで一言一句読んではくれません。
知りたいことを検索し、ページを開いた先で1文目に答えがなければ読者は離脱します。読者はとにかく早く答えを知りたいのです。
最初に結論を書く方法として有名なのは「PREP法」です。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
上記のように、結論の間に理由と具体例を挟んで説明するのがPREP法です。
詳しい解説は下記の記事をご覧ください。
「結論ファースト」で覚えよう!
例文
- ▽結論
Webライターは、自分のブログを持つのがおすすめです。 - ▽理由
なぜなら、ポートフォリオとして使えるからです。 - ▽具体例
たとえば、応募したい案件に寄せたジャンルの記事を書いておけば、未経験ジャンルだとしても採用される確率が上がります。 - ▽結論
無編集の文章を見せられるため、Webライターは自分のブログを持ちましょう。
文章の全体像を先に伝える
文章を書くときは、相手に伝える内容の全体像を先に明示しましょう。
これからどんな内容が書かれているのかがわからないと、読者にとってはストレスになります。
文章の型の一例を紹介します。
これから、おすすめの◯◯について紹介します。
紹介する〇〇は、AとBとCの3つです。
Aは~です。
Bは~ます。
Cは~です。
◯◯について、ABCの3つを紹介されるんだ!
紹介した型を見たとき、読者にはこのように伝わるはずです。
話の全体像が見える文章を冒頭に入れているかは、あとから必ずチェックしましょう。
例文
Webライターにおすすめの本を3冊紹介します。(何を話すのか、全体像を示す)
「新しい文章力の教室」(全体像にぶら下がる要素を示す)
「マクサン式Webライティング」
「デジタル時代の実践スキルWebライティング」
「新しい文章力の教室」の教室は、全Webライター必読の一冊です。本に書いてあることを実践できるようになれば、一定以上のスキルが得られるからです。
「マクサン式Webライティング」は~。
わかりやすい文章の書き方 – 基本の学び方
わかりやすい文章の書き方を学ぶ方法は、以下の2つがおすすめです。
文章が下手に感じる原因は、勉強不足とアウトプット不足に他なりません。
実際に私も実践している方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
インプットしたら必ずアウトプットしよう!
本で学ぶ
文章の書き方は、本で学ぶのがおすすめです。
理由は、本を出版するときには必ず編集や校閲が入るため、正しい文章で世に出ている確率が高いからです。
私が読んで勉強になった本を2冊紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
新しい文章力の教室は、どんな人でも一定以上の文章力を身につけられる本です。
ナタリーという大きなメディアで編集長をしていた唐木元さんの著書で、2015年の刊行から支持され続けています。
良い文章を「完読される文章が良い文章」と定義しているのがこの著書。
文章の基礎はもちろん、どうしたら読者が最後まで読んでくれるかを徹底的に学べます。
ライター界隈で必ずと言っていいほどおすすめされる本なので、1度は目を通してみるのがおすすめです。
マクサン式Webライティング|実践スキル大全
マクサン式Webライティングは、Webにおける文章の書き方を紹介している本です。
「ブログ運営」を中心に、どうしたら読者にとって良い記事になるのかを例文付きで紹介しています。
特に、STEP1で解説されている「読みたくなる記事の書き方」は学びが多いので、初心者Webライターは必読です。
文章の書き方を学び、いずれは自分のブログ運営も考えている方は、手元に置いておきたい1冊といえるでしょう。
他の人の文章を読む
わかりやすい文章を学ぶには、他の人の文章を読むのもおすすめです。具体的には、個人のブログや企業メディアのお役立ち記事が該当します。
なかでも、文章の書き方を中心に発信しているブログやメディアを参考にすると文章力向上に繋がります。
他の人が書いた文章を読むと、自分が知らない「言葉」や「表現」を知る機会を得られるのが最大のメリットです。
スキマ時間を活用して、ぜひ試してみてください。
わかりやすい文章の書き方をチェックするには「文賢」がおすすめ
わかりやすい文章になっているかを確認するには、文章作成アドバイスツールの「文賢」がおすすめです。
文賢はさまざまな角度から文章のチェックが可能で、自分だけでは気づけない文章のわかりにくい点を教えてくれます。
たとえば、本記事でも紹介している下記の項目がチェック可能です。
- 表記ゆれ
- 重複表現
- 冗長表現
- ひらく言葉・閉じる言葉
紹介した機能はほんの一部で、推敲・校閲だけでも30個以上のチェック項目を備えています。
文賢にはトライアルがあるので、気になる方はぜひ下記の記事を読んでみてください。
\\\無料トライアル実施中///
文賢:https://rider-store.jp/bun-ken/
まとめ|文章の書き方は日々の積み重ねが大事!
わかりやすい文章の書き方は、簡単には身につきません。
しかし、書き方を勉強してアウトプットしていけば、わかりやすい文章が書けるようになります。
この記事で紹介している内容を参考にしながら、どんどん実践していきましょう。
もし、自分の文章がわかりやすいかをチェックしたい方は「文賢」の導入がおすすめです。
文賢は「読みやすさ」「わかりやすさ」など、100を超える視点で文章をチェックしてくれます。
気になった方は、まずはトライアルから試してみるのがおすすめです。
\\\無料トライアル実施中///
文賢:https://rider-store.jp/bun-ken/
コメント