日常でよく使う言葉「〜たり」ですが、正しい使い方を知っていますか?
特に意識せず、何気なく使っている方が多いのではないでしょうか。
~たりの正しい使い方が知りたい!
どんなポイントに気をつけて使えばいい?
この記事では「たり」の正しい使い方や注意するポイント、言い換え表現を例文付きで紹介しています。
「今まで意識せず使ってきたから、使い方を確認したい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- コンテンツ制作会社の代表
- 複数ジャンルのSEOメディアを担当
- 現役SEOコンサルタント
Webライターとしてスタートしたキャリアを活かした情報をお伝えしていきます。
例文付きで基礎が学べる!
「~たり」の正しい使い方【接続助詞】
「〜たり」は、動作や状態が繰りかえされるときに使う接続助詞です。文章を書くときや日常会話でも、何気なく使われます。
「~たり」の使い方を見ていきましょう。
並列の場合:「〜たり、たり」と、2回繰り返して使う
- 「走ったり、歩いたりする」
例示の場合:「〜たり」は、1回だけで使用
- 「自転車に当たったりしたら大変」
「たり」は、繰り返して使うときと単独で使うときがあります。
基本は「〜たり、たり」と2回繰り返して使うことを覚えておきましょう。
ただし、ある動作や状態を例示して「他の可能性もあるな」と相手に推測させる場合には、繰り返さずに使います。
次の章から例文を交えて解説するので、ぜひ読み進めてみてください。
「基本は2回」と覚えておけば間違いづらい!
【2回繰り返す】並列の「~たり、たり」の使い方
事柄を並列して使う場合には「高かったり安かったり」のように、2回繰り返して使います。
- 学校で勉強したり、塾で勉強します。
- 映画を観たり、音楽を聴いて過ごしました。
- 学校で勉強したり、塾で勉強したりします。
- 映画を観たり、音楽を聴いたりして過ごしました。
2回目の「〜たり」をつけずに使用している方が非常に多いです。
ものごとを並べて説明するときには、「〜たり、たり」と2つセットで使うと覚えておきましょう。
「~たり」は3回繰り返してもOK
並列の「〜たり」は、動作1つに対して1回使用するのが基本になります。そのため、3回繰り返してもOKです。
- 今日は友人とカラオケに行ったり、買い物したり、映画を見たりします。
- キャンプでは釣りをしたり、泳いだり、BBQをしたりします。
しかし、何度も繰り返すと読みにくいと感じる人もいるので「たり」の使いすぎには注意してください。
1文の長さは、最大60文字を目安にしよう!
「~たり」が省略される理由
並列の「〜たり」は繰り返して使うのが基本ですが、世の中では省略されて使われている例をたくさんみかけます。
具体的には、ニュースの解説やアナウンサーのコメント、電車や公共施設の説明書きなどです。
省略される理由として考えられるのは、3つあります。
- うっかり忘れている
- 文章が長くなるのを防ぐために省略している
- 1回だけ使う用法があるため、混同して省略している
「~たり」は繰り返して使うとわかっていても、文章が長いと後ろの「たり」を忘れてしまう可能性が高くなります。
うっかり忘れてしまわないよう、文章を短く書くように注意しましょう。
【1回で使う】例示・含みのある「~たり」の使い方
「〜たり」はセットで使うのが基本ですが、1回で使う場合もあります。
- 例示の「たり」
今日は友達と買い物に行ったりしたい。 - 含みのある言い方「たり」
今週末も雨だったりして。
詳しく見ていきましょう。
例示
「例示」の用法は「たり」を1回で使って、ほかにも同じような要素があることを示します。
「たり」が入っている文章と入っていない文章を、比べて確認してみましょう。
- 明日は小説を読みたい。
- 明日は小説を読んだりしたい。
上記の文章の違いは「小説を読むこと以外にもやりたいことがあるか」が読み取れるかどうかです。
1の文章は「小説を読みたい」とハッキリわかります。
2の文章は「小説以外にもしたいことがあるのかな?」と読み取れるのではないでしょうか。
「他の選択肢がある文章」にできるのが「例示」の効果です。
- 明日は部屋の掃除をしたりしたい。
- 映画をみたりするといいですよ。
- お昼はパスタを食べたりします。
例示として使う「たり」は、ほかにも何かあることを示すために使います。
並列で使う場合と混同しないように!
含みのある言い方
「〜たり」は、単独で使用して「もしかして〜かもしれない」という含みのある言い方でも使います。
含みのある言い方は、話し言葉で使われる場面が多い表現です。
- 明日の試験、100点取ったりしてね。
- もしかして、明日は雪だったり。
- GWも朝から仕事だったりしたら嫌。
文章で使用するとカジュアルな言い回しになるので、使う場面には注意してください。
文章ではあまり使用されないかも…
「~たり」を使わない3つの言い換え表現
「〜たり」を使いたくないときには、別の表現にできないか考えましょう。
具体的な別の表現方法は、次の3つです。
言い換えできる表現を知っておくと、文章の幅が広がります。順番に見ていきましょう。
動詞を名詞に変換する
言い換え表現の1つ目は、動詞を名詞に変換する方法です。
- Before
私の趣味は、マラソンしたり自転車に乗ったりすることです。 - After
私の趣味は、マラソンと自転車に乗ることです。
- Before
日曜日は、映画を見に行ったり買い物をしたりします。 - After
日曜日は、映画と買い物をします。
動詞を名詞に言い換えると、文章が短くなりスッキリした印象の文章になります。
1つにまとめて表現する
言い換え表現の2つ目は、1つにまとめて表現する方法です。
- Before
歩きながら食べたり、飲んだりしながら観光しています。 - After
歩きながら飲食して、観光しています。
使う言葉によっては、硬い文章に見えるかもしれません。
まとめて表現できる言葉も限られているので、使うシーンを選びます。
文章を2つ以上に分ける
言い換え表現の3つ目は、文章を2つ以上に分ける方法です。
- Before
年末年始には帰省をしたり初詣に行ったりしたい。 - After
年末年始には帰省をしたい。初詣に行くことも考えている。
- Before
明日は彼氏とランチしたり、買い物したり、カラオケをしたりする予定です。 - After
明日は彼氏とランチしたり、買い物したりします。カラオケの予定もあります。
文章を2つ以上に分けると1文が短くなるため、読みやすくなります。
言い換え表現ではかなりおすすめ!
「~たり」を使う際の注意点
「~たり」を使う際の注意点は2つあります。
間違った使い方を避けるために大事なことなので、順番に見ていきましょう。
「~たり、たり」を使う位置を確かめる
「〜たり、たり」を使うときは、おかしな位置にないか確かめましょう。
- キャンプに行った時に、花火をしたりBBQをした思い出がよみがえったりした。
- キャンプに行った時に、花火をしたりBBQをしたりした思い出がよみがえった。
本来は「花火をした」と「BBQをした」の2つ言葉が同等の関係でないといけません。
しかし、後にある「たり」の位置がおかしいため「花火」と「思い出がよみがえったこと」が並列関係であるように読み取れます。
「〜たり」を2回使う場合は、正しい位置で使えているかを必ず確認しましょう。
「~たり」の後ろに「など」はつけない
「〜たり」の後ろに「など」はつけません。
「など」は便利な言葉なのでついつい使ってしまいがちですが、あいまいなイメージを与えます。
- 学校に行ったり、塾に行ったりなどして勉強しました。
- 学校に行ったり、塾に行ったりして勉強しました。
具体的に示したいことが分かりにくくなるので、つけないようにしましょう。
「~など」も複数の要素が並ぶときに使うよ!
「~たり」の誤用はMicrosoft Wordの「校閲機能」でチェックできる
「〜たり」の誤用は、Microsoft Wordの「校閲機能」でチェック可能です。
「校閲機能」は、AIが文法の誤りをチェックして、おかしなところは波線で表示して教えてくれる優れもの。
「~たり」が1回しか使われていない文章は「文法の誤り」として検知されるので、誤用を防げます。
ただし、AIのチェックなので「おかしいですよ」と指摘された箇所も、正しくない場合があります。
具体的には「~たり」を単独で使うときでも「文法の誤り」になるので注意が必要です。
目視チェックとあわせて使えば、効率的に「〜たり」の誤用をなくせます。
まだ使ったことがない方は、Microsoft Wordの「校閲機能」を使ってみてください。
「~たり」の使い方に関するQ&A
「〜たり」の使い方に関する質問に回答していきます。
回答を参考にして、使い方の不安を解消してください。
「〜たり」は何回まで使っていいの?
「~たり」は、3回以上使っても文法として問題ありません。
使う回数によって「例示」「並列」と意味が変わります。3回以上使っても「並列」の意味になるため、文法上は何回使っても間違いではありません。
しかし、文章が長くなってしまうため、くどくて読みにくい文章になります。
文法上の問題はありませんが、3回以上使う場合は他の表現ができないか考えてみましょう。
2回が基本と覚えよう!
「~したり」の正しい使い方は?
「〜したり」は「たり」と同じ並列助詞なので、使い方は一緒です。
「勉強したりスポーツしたり」のように「たり」と同じ使い方をします。使い方の注意点も「たり」と一緒なので、ほとんど同じ言葉と捉えてよいでしょう。
よくある間違いとしては「したりします」という使い方があります。
正しい使い方を覚えて、間違って使わないようにしましょう。
まとめ|「~たり」は状況によって回数を使い分けよう
この記事では「〜たり」の使い方について解説してきました。
「たり」は日常でよく使われる言葉ですが、書いている人も読んでいる人も誤用を見落としやすい表現です。
これだけ覚えておけば、間違った使い方を回避できます。まだ使い方に不安が残る方は、この記事を繰り返し読んで自信をつけていきましょう。
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