句読点は、正しく打てば文章にリズムを与えられる重要な要素です。
しかし、特に意識せずに使っている方もいるのではないでしょうか。
句読点の正しい打ち方が知りたい!
どんなポイントに気をつけて句読点を打てばいい?
この記事では、句読点の正しい打ち方を例文付きで紹介しています。
ぜひ最後まで読んで、正しい句読点の打ち方をマスターしましょう。
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- 複数ジャンルのSEOメディアを担当
- 現役SEOコンサルタント
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例文付きで基礎が学べる!
読点「、」の打ち方と7つのルール
読点(とうてん)「、」を打つ場所は、「息継ぎするタイミング」や「読みやすくなる場所で」と学校で教わったことはありませんか?
読点の使い方を間違えていると、読者に内容が伝わりづらくなります。
そこで、読点を打つための7つのルールを紹介します。
順番に見ていきましょう。
主語のあとに打つ
1つめのルールは、主語のあとに読点を打つことです。
主語のあとに打つことで、「主語と述語の関係性」がハッキリして理解しやすい文になります。
「文の途中で主語がある場合」
- NG 駅に向かう帰り道に、マスオはカツオと偶然会って家まで一緒に帰りました。
- OK 駅に向かう帰り道にマスオは、カツオと偶然会って家まで一緒に帰りました。
主語がハッキリとわかるので、意味が伝わりやすくなります。
「文の途中で主語がある場合」
文の途中で主語を置いたあとに読点を打つと、主語が確実にわかります。
- NG 彼女との将来について私は、一晩考えた。
- OK 彼女との将来について、私は一晩考えた。
意味をわかりやすく伝えるために、文章の主語はどこなのかを考えて読点を打ちましょう。
接続詞のあとに打つ
2つめのルールは、接続詞のあとに読点を打つことです。
接続詞は、言葉や文章をつなぐために用いられます。
「接続詞のあとに読点「、」がない」
- NG しかし子育ては大変だ。
- NG でも子育ては楽しい。
「接続詞のあとに読点「、」を打つ」
- OK しかし、子育ては大変だ。
- OK でも、子育ては楽しい。
このように、接続詞のあとに読点を打つことで、文章がとても理解しやすくなります。
また、接続詞のあとに続く内容を主張できて、繋がりがわかりやすくなるのもメリットです。
接続助詞のあとに打つ
3つめのルールは、接続助詞のあとに読点を打つことです。
接続助詞は「が・で・から」などを指します。
「接続助詞のあと読点「、」を打つ」
- 警察がきたので、逃げた。
- 猫かと思ったが、勘違いだった。
接続助詞のあとに読点を打つと意味が強められるので、より内容が伝わりやすくなります。
文章にリズムが生まれるため、声に出して読んだときも読みやすいはずです。
名詞の区切りで打つ
4つめのルールは、名詞の区切りで読点を打つことです。
文中で名詞が3つ以上並ぶときには、それぞれに読点を打ちましょう。
「名詞の区切りで打つ」
- NG 鯛とハマチとサンマ
- NG 日本やアメリカや韓国
- OK 鯛、ハマチ、サンマ
- OK 日本、アメリカ、韓国
助詞の「と」や「や」が続くと読みにくいですが、読点を使えばスッキリします。
名詞の区切りで読点を打って、リズムのある読みやすい文章を書きましょう。
- OK 鯛とハマチ、サンマ
また、例文のように名詞のあとに接続助詞を入れて、そのあとに読点を打っても問題ありません。
上手に使い分けましょう。
3つ以上要素が並ぶときは、リスト化するのもおすすめ!
感情や言葉のあとに打つ
5つめのルールは、感情や言葉のあとに読点を打つことです。
「感情や言葉のあとに読点「、」打つ」
- なるほど、サザエは納得した。
- そうですね、カツオは頷いた。
感情が伝わってきて、読みやすいと感じるのではないでしょうか。
- 入学したのは2019年、令和元年。
並列で同じ意味の言葉を並べるときも読点を使います。
使う場面は多くないかもしれませんが、覚えておくとよいでしょう。
間違いやすい箇所に打つ
6つめのルールは、間違いやすい箇所に読点を打つことです。
読点は、文章を読み間違えないためにも使われます。
読点を打っていないと、伝えたいことがうまく届かないかもしれません。
「間違いやすい箇所に読点「、」打つ」
カツオは急いで帰ったハナコを追いかけた。
↓
カツオは急いで、帰ったハナコを追いかけた。
↓
カツオは、急いで帰ったハナコを追いかけた。
読点「、」の位置が違うだけで、急いで帰ったのがカツオかハナコか変わります。
「誰が」「何を」しているのか、読んでいる人に正確に伝えるためにも読点の位置に注意しましょう。
主語はとても大事!
漢字やひらがなが続く箇所に打つ
7つめのルールは、漢字やひらがなが続くところに読点を打つことです。
漢字・ひらがなが続いていると、とても読みにくい文章になります。
「漢字やひらがなが続く箇所に打つ」
- NG 私は毎日新聞配達をしている。
- OK 私は毎日、新聞配達をしている。
例文は漢字が連続しているので、とても読みにくい文章です。
人によっては「毎日新聞」と区切ってしまう可能性もあるため、読者が混乱してしまいます。
読点があると、新聞を毎日配達しているのが一目で伝わります。
- NG そのためにたくさん練習します。
- OK そのために、たくさん練習します。
「ひらがな」が続いている場合も同様で、区切りが無いと内容がわかりにくい文章になります。
何度も読み返す文章を回避するためにも、漢字・ひらがなが続く場合は読点を打ちましょう。
句点「。」の打ち方と2つのルール
句点「。」は文章の最後に打ちます。
文章の基本として小学校で習うので、「そんなの知ってるよ!」と感じる方ばかりでしょう。
しかし、記号やカッコ書きが使われている文章にはルールが2つあります。
それぞれ紹介していきます。
マル括弧()が入る場合の打ち方
マル括弧()が入るときの句点の打ち方は2通りです。
- 注釈で使う場合は、あとに句点「。」を打つ
- 出典や引用の場合は、前に句点「。」を打つ
詳しく見ていきましょう。
注釈で使う場合はあとに打つ
マル括弧を注釈として使うときは、文章の終わりに句点を打ちます。
- NG レポートの提出は、金曜日が締め切りです。(3年生は土曜日まで)注意事項は、きちんと読んでください。
- OK レポートの提出は、金曜日が締め切りです(3年生は土曜日まで)。注意事項は、きちんと読んでください。
例文のようにマル括弧のあとに句点を打てば、注釈の情報は「レポートの提出」だとわかります。
句点の位置は終点を表すだけでなく、情報を正しく伝えるためにも使われるのです。
出典や引用の場合は前に打つ
出典や引用のときはマル括弧の前に句点を打ちます。
- OK 「参考や引用を行った出所を出典。」(出典:ウィキペディア)
- OK 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」(『雪国』(川端康成)引用)
注釈とは異なり、マル括弧のあとには句点を打たないように注意しましょう。
間違えやすいから注意!
カギ括弧「」が入る場合の打ち方
カギ括弧「」が入るときの句点の打ち方は2通りあります。
- 段落の途中はカギ括弧「」のあとに句点を打つ。
- 段落の終わりはカギ括弧「」で止める。
「段落の途中は「」のあとに「。」を打つ。」
- NG 彼は「また会おう。」と言って扉を閉めた。
- OK 彼は「ありがとう」。と言って去った。
「段落の終わりは「」で止める。」
- NG 彼は言った「後で話がある。」その言葉に冷や汗をかいた。
- OK 彼は言った「後で話がある」。その言葉に冷や汗をかいた。
例文のとおり、段落の途中か終わりかだけの違いで句点を打つ位置が変わります。
混同されやすいので、間違えないように注意してください。
句読点を打たない3つのケース
句読点を打たない3つのケースを紹介します。
これまでは「句読点を打つ位置」の紹介でしたが、「句読点を打たない」場合もあります。
間違えないようにしっかりと覚えていきましょう。
カギ括弧「」の前には読点「、」を打たない
カギ括弧「」の前には読点を打ちません。
- NG 夏の季語には、「雲の峰」という言葉が使われます。
- OK 夏の季語には「雲の峰」という言葉が使われます。
感嘆符や疑問符(!、?)の前後には句点「。」を打たない
感嘆符や疑問符(!、?)の前後には、句点「。」を打ちません。
- NG えっ?なんだって?。
- NG 今日の天気は雨ですか?。
- OK えっ?なんだって?
- OK 今日の天気は雨ですか?
括弧()「」の末尾には句点「。」を打たない
括弧()「」の末尾には句点「。」を打ちません。
- NG 「今日は、冷え込みましたね」。
- NG 「今日は、冷え込みましたね。」
- OK 「今日は、冷え込みましたね」
括弧の末尾に句点を打つと記号が続いてしまうため、文章が読みづらくなります。
ついつい打ってしまいそうになりますが、打たないのがルールなので注意しましょう。
句読点の上手な打ち方とポイント
句読点を上手に打てると、読者に読みやすい文章がかけます。
打つときの大事なポイントを3つ紹介します。
息継ぎのタイミングで読点「、」を打つ
上手な読点の打ち方は、息継ぎをするときに「、」を打つことです。
息継ぎなしで読めるところには読点がいりません。
また「仕事で、怪我をした」のように、ひとつの要素の途中で読点を打たないように注意してください。
声に出して読んでみると、「文章の区切りがおかしいな」と気が付きます。
息継ぎをするタイミングで読点を打って、リズムのいい文章を作りましょう。
文章が長くなったら読点「、」を入れられるかチェック
文章が長くなったら読点「、」を入れられるかチェックしましょう。
読点がないと、どこで区切ったらいいのかを読者が考えて読まなくてはいけません。
たとえば、50文字程度の文であれば読点を3箇所ぐらい打つと読みやすいかもしれません。
読者の気持ちになって文章を読み直すと、「読みにくいな」と感じる文章に気づきやすくなります。
なんとなくの感覚で読点を付けずに、「どうしたら読みやすいか」という観点で読点を入れましょう。
人に読んでもらうのがおすすめ!
記号の前後は句点「。」のルールをチェック
句点「。」括弧「」()や感嘆符、疑問など記号の前後は読点「。」のルールをチェックしましょう。
ついつい癖で句点を打っているかもしれません。何も考えずに打つと記号が並ぶことになるので、文章が読みにくいはずです。
文章を書き終えたら、もう一度句点の位置を見直してみましょう。
句点の解説はここをチェック!
句読点の打ち方が学べるおすすめ本
句読点の打ち方が学べるおすすめの本を2冊紹介します。
内容はもちろん、本の文章内で使われている句読点も参考になるのでぜひ読んでみてください。
てんまる 日本語に革命をもたらした句読点
「てんまる 日本語に革命をもたらした句読点」には「てん(、)まる(。)」が、いつ頃から使われ始めたのか書かれています。
音読をメインとしていた時代に、句読点はありませんでした。
しかし、時代が移り変わり黙読が中心の現代は、句読点なしの文章は誤読に繋がります。
つまり、文章を速く正確に読むためには、句読点の存在が欠かせないのです。
「なぜ句読点が大事なのか?」を、時代背景と共に学べるのが本書の最大の特徴。
少し深い部分まで句読点について知りたい方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
句読点の歴史は案外おもしろい!
日本語の作文技術
「日本語の作文技術」は、文章を書くうえでの必要な基礎知識が書かれている本です。
- 修飾語の語順をどうすればいいか?
- 句読点はどこで打てばいいか?
- 段落をどこで区切ればいいか?
Webライター駆け出しのころに知りたい内容がたくさん載っています。
1976年の発売以降、ずっと読み継がれてきた本です。
時代が変わっても読み続けられていることから、物書きであるWebライターが読む価値は大いにあります。
参考にできる部分がたくさんあるはずなので、ぜひ手にとって読んでみてください。
タイトルは「作文」だけど、参考になる!
まとめ|句読点の打ち方で読みやすさが劇的に変わる!
この記事では、句読点の打ち方について解説してきました。
ルールに則って適切に使うことで、読者にとって読みやすい文章が書けるようになります。一発で覚えきるのは大変だと思うので、この記事を何回も読み直して今後の文書作成に役立ててください。
なお、読みやすい文章を書くための手助けとして、AIがアドバイスをくれる「文賢」という文章作成補助ツールの導入がおすすめ。
自分では気が付かない句読点の位置や、おかしな表現がないかなども指摘してくれるので、読みやすい文章の作成にはピッタリです。
文賢には無料体験が用意されているので、気になる方はぜひ参加を検討してみてください。
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